学校におけるICT機器の活用については、多くの先生方がお考えになられている分野です。
今回の研修では教員の皆様向けに、主にタブレット機器を用いた授業展開についての提案を行いました。特に授業開始までの準備時間と手間の削減に関する問題点をテーマといたしました。
従来のプロジェクタを準備して、黒板に投影する方式においては授業前にプロジェクターを準備する時間が必要となり、敬遠されがちでした。
電子黒板と無線による投影が可能となってからは、先生方はこれまでと変わらない準備のままで、必要と判断した時点で、機器を活用することができるようになりました。
これまでのような、ICTを「さぁ使うぞ!」と準備してから取り掛かる授業ではなく、時と場合によって必要と判断される場面で瞬間的に機器を活用できる環境を整えることがとても大切です。
これは教員だけでなく、生徒も同じことが言えます。
生徒たちの学習においても、ICTを活用した方が学習効率が上がると判断したその時に、瞬間的に使えるICTでなくては意味がありません。構えることなく、自然体で向き合うことができる環境を構築することが、今の教育現場においてもっとも必要なことではないでしょうか。